カタルディーナさんは子供の頃、祖父に連れられてオスピスの醸造所に通ううち、自然とワイン造りに興味をもったという。
モンテリー・ドゥエレ・ポルシュレは、今から350年前に誕生したドメーヌ。モンテリー村にあるからこの名前なのではなく、創始者の名前がモンテリーさんだ。
ドメーヌはその後、ドゥエレ家に引き継がれたが、末裔のアルマンド・ドゥエレ夫人には跡取りがなく、養子にとったのがアンドレ・ポルシュレさん。
1989年、ドメーヌ・ルロワの醸造長と兼任で、このドメーヌを継承した。そしてドゥエレ夫人が亡くなった2004年にやってきたのがカタルディーナさんである。名匠からワイン造りの哲学とノウハウをすべて伝授され、パートナーのヴァンサンさんととも に、現在、8ヘクタールのドメーヌを運営している。
ルロワでは全房仕込みをしていたポルシュレ翁だが、自分のドメーヌではしていなかったそうで、祖父の醸造法を受け継ぐカタルディーナさんも原則的に除梗。全房は一部のワインのみに採用している。白は果実味とミネラルのバランスがよくとれ、赤はピュアな果実のアロマとスムースな口当たりが特徴だ。