ハンガリーワイン グランドテイスティング 東京が開催された
祝!! 日本ハンガリー国交樹立150周年
ハンガリーと日本の11月19日(火)「ハンガリーワイン グランドテイスティング 東京」と題した試飲会&セミナーが東京港区のザ・プリンス パークタワー東京で開かれた。
2019.12.20
ハンガリーと日本の11月19日(火)「ハンガリーワイン グランドテイスティング 東京」と題した試飲会&セミナーが東京港区のザ・プリンス パークタワー東京で開かれた。
11月19日、ザ・プリンス パークタワー東京で 「ハンガリー ワイン試飲展示会」と「マスター・オブ・ワインによるハンガリーワインセミナー」 が開かれた。
セミナーの講師は、エリザベス・ガベイMWだ。ガベイさんは20年前、結婚相手の母親がハンガリー出身であったのをきっかけに彼女の故郷を初訪問。ちょうど社会主義時代の荒廃から急速に回復してきたハンガリーワ インのポテンシャルに驚いて、一気にハマったのだとか。
“イギリス出身で現在フランス在住のハンガリーワイン通”のマスター・オブ・ワインは、「ハンガリーワインの大きな特徴は、しっかりとした酸味。さらに理解を進めるにあたっては、ハンガリーワインを語るための表現を自分で見つけてほしい」と語る。
ハンガリーワインはどれも「ボルドーワインらしい」「ブルゴーニュに似ている」などと例えるのが難しいほど、独自の個性を持つからだ。
ガベイさん自身、ハンガリーの地場品種であるケークフランコシュを使ったワインには、「ドンキーワイン」という独自の愛称を用意している。
「映画『シュレック』に登場するドンキーが、『赤い茨のある青い花を探してきて』と言われることにちなみました。ケークフランコシュからはいつも赤すぐりの香りと青いミネラルを感じるんです。味わいから『赤』と『青』 のニュアンスを頻繁に探しているうち、『あ、ここにもドンキーワインがあったわ~』などと呟くよ うになりました」とガベイさんは笑う。
遠い昔の火山活動により地層が複雑に入り組むハンガリー。まったく海に接しない完全な内陸地ながら、大きな湖の影響を受けて気候がおだやかな地も存在する。1日あれば横断できるほど小さな国土には、大きく7つに分類されるワイン銘醸地が点在し、世界三大貴腐ワインのひとつである極甘トカイから辛口フルミント、伝統のブレンド赤であるビカヴェールまで、他国では探しえないテイストが幅広く揃う。
正直ハンガリー語は発音が難しく、一度聞いただけでは覚えられないブドウ品種名もある。ならば、ハンガリーワインを飲みながら発音を練習してみては。
「ハールシュレベルー」なんて品種がスラスラ言えるようになったら、もうあなたは立派なハンガリーワイン通!
10ワイナリーが参加した試飲会。初めて出合うワインに興味津々のみなさんに対して、レクチャーがあちらこちらで始まり、盛り上がっていました。
日本・ハンガリー国交樹立150周年を迎えた2019年。ハンガリーワインの試飲会とセミナーに続いて、ハンガリー大使館でレセプションが開催された。ハンガリーの郷土料理が用意され、マリアージュを堪能しました。パラノビチ・ノルバート駐日ハンガリー大使(写真下左端)曰く、 「ハンガリーワインはマーケティングが上手とは言えず、まだ日本の市場にさほど入っていません。じつは国交を結んだ150年前にも製品展示会が日本で開催され、ハンガリーワインが出品されていた歴史があります。150年経った今、再び日本の皆さんにはハンガリーワインを経験していただきたい」。