ネグロアマーロを知っていますか?
ヴィーノハヤシのイタリアワイン通信講座の派生企画、「イタリア土着品種研究会」。イタリア全土で2,000種類以上あるという「土着品種」を毎月届くワインを楽しみながら、1品種ずつ学べるというサービスです。さらに、研究会と銘打つだけあって、Facebookを通じての研究会メンバー同士の交流などもおこなわれています。
その研究会にとって、一番重要なのは、教材でもあるワインの選定。たくさんの候補となるワインのなかから、ヴィーノハヤシのスタッフをはじめとするプロが、テイスティングノートを制作し、「教材としてふさわしい」ワインを絞り込んでゆくのですが、この選定の一回に、WINE-WHAT!?編集部が招待を受けました。
そこで不肖ヤマダヤスシ編集長と社長の鈴木文彦が参戦。さらに、WINE WHAT onlineのWebライター3人も参加してくれたことに加えて、オンラインメディア「みんなのワイン」から、葡萄院駄目代さんもいらしてくれました。
いっぽうのヴィーノハヤシからは、ヴィーノハヤシの会長にして、イタリアNo.1の栄冠に輝いたソムリエ、林基就氏がイタリアから帰国して参加。東京、白金台のイタリアン「ラ ソスタ」の永瀬喜洋ソムリエもスケジュール調整に成功して参加することとなり、日本橋浜町の人気カフェHama Houseの二階を特別に借りてのスペシャル選定会が繰り広げられました。
林基就氏と永瀬喜洋氏
この際、選考対象となったワインは、計19本。WINE-WHAT!?で毎号掲載しているブラインドテイスティング企画以上の完全なブラインドテイスティングで、「品種はネグロアマーロを主体としたものです」という以外の事前情報は一切なし。
ワインはこのような状態。林基就氏ふくめ、関係者にも事前情報は一切なしです
ソムリエの林基就氏と永瀬喜洋氏をのぞけば、全員、ネグロアマーロといわれても、ほとんどピンとこない状況。イタリアの南部、かかとの部分にあたるプーリア州のブドウだ、ということをなんとなくイメージしながら試飲をスタートさせました。評価方法は、酸、ミネラル、タンニン、果実味、ボディ、そして個人的な好き度を10段階で評価してゆく、というものです。