シャンパーニュを楽しむシチュエーションは、自宅やレストランだけではない。屋外の開放感とともに味わえば、都会でだってラグジュアリーなバカンス気分が味わえる。
そんなときに活用したいのが、大がかりな準備なしで気軽に利用できるBBQスペースや郊外にも増え始めているグランピング会場。事前予約するだけで食材や設備はすべてお任せできるので、しっかりメイクにピンヒールやスーツ、スマートカジュアルなどアガる勝負ファッションで参加するのもOKだ。そして、ここで「WINE-WHAT!?」的な提案。ここはスパークリングではなくてラグジュアリーにシャンパーニュ、そして〝シャンパーニュのボトルは大きい方が良い=マグナムボトルのススメ!〟というわけだ。
通常サイズの2倍のマグナムは、容量が1500。風格さえ感じる堂々としたルックスだけでシャンパン・ファイトのように歓声が上がること請け合いだが、もちろん根拠はそれだけではない。熟成がゆるやかにより良い状態で進むため、マグナムのシャンパーニュは味わいも格上というのが愛好家の間ですでに定説となっているのだ。
今回、それを証明してくれたのは「シャンパーニュ・ジャカール ブリュット・モザイク白」。ジャカール社は三つの生産者団体が協同組合を結成し1964年に創業した、大手メゾンの中でももっとも新しい気鋭のブランドである。契約する1000以上の栽培家から厳選したブドウを買い付け、醸造を行う。ノンヴィ ンテージでも3~4年の熟成期間を経て出荷するなど、独自のヴィジョンに裏打ちされたクオリティでヨーロッパではすでに名声を確立している。
繊細で気品あふれるシャルドネにピノ・ノワールが骨格と奥行きを与え、ピノ・ムニエがフルーティさをもたらす、まさに黄金バランスの味わい。さらに印象的なのは、熟成感の美しさ。フレッシュ感と熟成感が共存するシャンパーニュの醍醐味を体験するにはうってつけのアイテムなのだ。
華奢なフルートグラスに立ち上る美しい泡を眺めつつ、魅惑的な音と香りを放って焼き上がる肉やシーフードを味わう。アウトドア派のBBQとは一味違う贅沢な夜を演出してくれるのは、マグナムシャンパーニュに決まり!