現地試飲テイスティング・コメント by 柳 忠之
左から1、2、3、4、5。輸入元:ジェロボーム。
1 ソーヴィニヨン・ブラン・ソノマ・カウンティ 2015
ソーヴィニヨン・ブラン93%(15%はミュスケ)、セミヨン7%。80%をステンレスタンク、20%を小樽発酵(フレンチオークとアメリカンオーク)。レモンやライムにレモングラスのアロマ。ハーブのフレーバーも爽やかに香る。フレッシュで溌剌とした、全体的に軽やかなスタイル。
2 シャルドネ・ソノマ・カウンティ 2015
ウェンテ・クローンのシャルドネをフレンチオークの小樽で自生酵母による自然発酵。新樽率は60%。このヴィンテージからマロラクティック発酵をしていない。蜜入りのリンゴにパイナップル。スモーキーでトースティなフレーバー。テクスチャーはクリーミー。
3 シャルドネ・ベネット・ヴァレー 2015
マタンザス・クリークのお膝元、ベネット・ヴァレーのシャルドネから造られたもの。ソノマ・カウンティよりも肉付きがよく、ホワイトピーチのアロマが豊かに香る。いくらかの粘着性も感じられ、テクスチャーはなめらか。綿菓子を思わせる甘い余韻。
4 メルロー・ジャクソン・パーク・ヴィンヤード・ベネット・ヴァレー 2012
メルローにカベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランがそれぞれ1%づつブレンドされている。フレンチオークとアメリカンオークの小樽で20カ月熟成。新樽は43%。ブラックベリーやブラックチェリーにビターチョコレート。口当たりはまりゃかで果実味も豊かだが、きれいな酸味がバランスをとる。
5 メルロー・ナイツ・ヴァレー 2012
ジャクソン・パークより30mほど低い台地にある畑のブドウ。メルロー96%、カベルネ・ソーヴィニヨン3.5%、マルベック0.5%。フレンチオークとアメリカンオークの小樽で18カ月熟成。新樽率は18%。ブラックベリーにプラムなど黒い果実、それに甘草。ストラクチャーがあり、比較的堅牢なボディ。