ブルーベリーをピックするぞ!
「このアイスクリームは超おいしいぞ!」と、お父さんが言う。
子供たちは「ブルーベリーをピックするぞ!」と、腕まくり。
無邪気に喜ぶ顔を見る時間は楽しい。ワイン畑に寄る時間が少なくなることもかまわずに、みんなでベリー畑の中へ。
ロングアイランドのワイナリーロードには果実園も点在している。「パティーズ・ベリーズ&バンチーズ(「Patty’s Berries & Bunches)」はそのひとつ。
見渡すかぎりの花畑の脇に用意された、ブルーベリー(7月~8月)、ブラックベリー(8月)、ラズベリー(7月~9月)、ストロベリー(6月)畑。
5ドルで借りた籠を下げて中に入り、自分でピックしてくる。通いなれたワイン通は、ここでピックしたベリーを、スパークリングワインをテイスティングするときのつまみにする。
両親から受けついだポテト畑を、パトリシアは24種類ものベリーと15種類の花を育てる40エーカーの農園に作り変えた。トラクターを修理し、ウォーターパイプを移動させ、農園を運営するのは大変な力仕事だ。
だが、彼女は言う。「だって、私が育てたものがテーブルの上に乗って、多くの人々を楽しませるのよ。想像しただけでも、やりがいのある仕事でしょ」と。
5月から10月にかけて咲いたフラワーは花嫁やフラワーショップの人々を喜ばせる。残されたベリーとフラワーは、ハチが蜂蜜を作り出す元となる。
パトリシアの娘ジェニファーは、ロングアイランドの農園で取れたてベリーと蜂蜜からアイスクリームをつくったパイオニア。季節折々のベリーがあるときしかつくれないアイスクリームだ。
ここに、大人を驚かすほどの味を出す秘密があった。
今回紹介した果実園
Patty’s Berries & Bunches
410 Sound Ave Mattituck, NY 11952
www.pattysberriesandbunches.com
取材協力:
ホクトインターナショナル www.hokutonyc.com
Eメール:info@hokutonyc.com