スターリング・ヴィンヤード
ファナティックなワイン愛好家ほど、サイズの小さな造り手をありがたがる傾向がある。しかし、わずかなブドウ畑しか持たない造り手は、天候不順な年に対処しきれないことも多い。一方、大きなブドウ畑を持っていれば、ブドウを厳しく選果することによってワインのクオリティを保つことは容易。「The Bigger,The Better」だ。
ナパ・ヴァレー北部のカリストガに1964年創立したスターリング・ヴィンヤード。このワイナリーが所有するブドウ畑の面積は、1200エーカー(およそ500ヘクタール)を超える。しかも畑は環境に負荷のかからない管理が施され、ナパ・グリーンの認証まで受けている。
ギリシヤの修道院を模したワイナリー。敷地内をロープウェーが行き交い、年間19万人ものビジターが集うほどの人気スポット。しかし、スターリング・ヴィンヤードで注目すべきは、そのような観光面での成功ばかりでなく、ワインの品質のほうがより重要だ。
チーフワインメーカーのハリー・ハンセンを補佐する形で、コンサルタントとして活躍するのがポール・ホップス。ナパやソノマの著名ワイナリーで働き、2001年に自身のワイナリーをナパ・ヴァレーに設立。その後、アルゼンチンにも進出し、ワイン評論家のロバート・パーカーから二度も時の人として選ばれた。現在は数多くのワイナリーに助言を与える、新世界においてもっとも影響力をもつ醸造コンサルタントである。
その彼がついているのだから、品質に妥協などあるはずがない。最新技術も導入し、ブドウの選別には光学式選果機を使用。これはカメラでブドウの粒を撮影し、コンピューターが熟度や健全具合を判断。良いブドウだけを自動的に選り分けるという優れもので、一台数千万円すると聞く。
ナパ・ヴァレー各地のブドウがブレンドされた「ナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨン」を味わえば、ポール・ホップスの目指す方向が見えてくる。凝縮感に富む果実味に、キメの細かなタンニンが骨格を作り、エレガントさとパワフルさが拮抗した絶妙のバランス、若いうちから楽しめ、熟成にも耐えられるスタイルだ。
トレジャリー・ワイン・エステーツ(TWE)とは
オーストラリアを拠点とする、世界最大級のワイン会社です。ペンフォールズ、ウルフ・ブラス、ボーリュー・ヴィンヤード、リンデマンズ、スターリング・ヴィンヤード、ブロッサム・ヒル、ペッパージャック、ローソンズ・ストリート、マトゥア、ベリンジャー、ガビアーノ、シャトー・セント・ジーン、ウィンズ・クナラワ・エステートなど、当社では世界中で多くの賞を受賞しているワインブランドを有しています。TWEでは、国際的に認められたワインの産地において世界トップクラスの生産設備を投じ、展開ブランドのプレミアム化とブランド主導のマーケティングに焦点を当てています。日本では2017年1月10日より直輸入販売を開始。ワインプロデューサーとして自社のプレミアムワインをダイレクトにお届けします。