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Tonnellerie NADALIE
99, rue Lafont Ludon-Medoc 33295
Blanquefort Cedex FRANCE
www.nadalie.fr
工場の一般見学は試飲付きで一人12ユーロ。
協力:ボルドーワイン委員会
www.bordeaux-wines.jp
フランス産はひと手間かかる
フランスのボルドーは、ワインの産地だけでなく樽製造も盛ん。その樽メーカーのひとつが1902年創業のナダリエ社だ。年間生産量は約7万樽、32カ国と取引があり、日本にも1000〜1500樽が毎年輸出されている。
樽もワインと同じように、木材の品種、産地にこだわり、木材を寝かせる時間が必要。中央部のアリエ県トロンセは樽用木材の最高級産地として知られているが、17世紀、「世界進出のための船舶建造用にまっすぐ長いマストが必要」と当時の首相コルベールの肝入りで植樹が進んだ森である。
この森は火山性の酸性土壌で、香りが優れてキメの細かい品種、セシル種が多い。
対して花崗岩質のヴォージュで育った木の香りはやや穏やか、タンニンのポテンシャルは強めとなり、リムーザンになるとさらにタンニンが強固となる。
丸太は皮をむき、芯部分をとり、そして割る。
アメリカ産の木材はチェーンソーでカットできるが、フランス産の木材は樹液の管に凝固化する力がなく、無理に切断すると有効成分が流れ出てしまう。だから割って整形するひと手間がアメリカ産よりかかるという。
ワインの味を左右する樽。ボルドーへ旅行したら、ワイナリー見学に加えて樽メーカーの見学もオススメだ。
数字で知る樽のミニうんちく
6メートル
木は地上1メートルから6メートルまで、計5メートルを使用。枝分かれすると密閉率が低い。
120年
フランスで樽用に伐採される木の平均樹齢。ナダリエ社は150年以上のものを使用。
5パーセント
世界で造られるすべてのワインのうち、樽が使われているのはわずか5パーセント。
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