日本ワインを対象としたアワードで、ワイン一本一本ではなく、ワイナリーを表彰する日本ワイナリーアワード。第4回目となる2021年の表彰式が、6月4日(金)、東京の東京會舘にて、開催された。
今年も、新型コロナウィルスの脅威のもとでの開催だったため、この表彰式は、オンライン配信された。そのため、全容は、以下のアーカイブ映像で確認できる。
2021.6.7
日本ワインを対象としたアワードで、ワイン一本一本ではなく、ワイナリーを表彰する日本ワイナリーアワード。第4回目となる2021年の表彰式が、6月4日(金)、東京の東京會舘にて、開催された。
今年も、新型コロナウィルスの脅威のもとでの開催だったため、この表彰式は、オンライン配信された。そのため、全容は、以下のアーカイブ映像で確認できる。
日本ワインのワイナリーは日本全国にだいたい300場という認識はもう古くなりそうだ。
日本ワイナリーアワードの審議委員長にして、一般社団法人 日本ワイナリーアワード協議会の代表理事 遠藤利三郎氏は、日本はいま、ワイナリーが増えていて、今年は400を超えるのではないか? と日本ワイナリーアワード2021の発表に先駆けて、語った。
日本ワインを試そうとしたときに、どれから試せばいいのかわからない、その悩みへの回答として、ここのワイナリーのワインであれば間違いない、という指針になる、というのが設立のひとつの理由でもある日本ワイナリーアワードは、今回の4回目にして、審査対象は2020年の235場から23場増えて258場、なんらかの賞を受賞したワイナリーは昨年の157場から39場増えて、196場となった。
審査対象は原則として、設立から5年以上経過した国内のワイナリー。委託醸造のワイナリーについては、5年以上の生産歴があり、最新のヴィンテージで年間1,000本(750ml換算)以上生産しているワイナリー、同一法人で複数の醸造施設を持つワイナリーは、基本一つのワイナリーとして考える。また同一資本だが別個の法人である場合は、基本的にそれぞれが独立したワイナリーと考える、という条件があるため、もしも、来年、日本に本当に400のワイナリーがあっても、すぐさま400が審査対象となるわけではないのだけれど、それにしても、審査対象の増加は間違いないことだし、また、評価は絶対評価なので、賞を獲得するワイナリーの数も増えていくだろう。
日本ワインをフォローしている人にはいまさら言うまでもないことだとおもうけれど、日本ワインは短期間で、場合によってはたった1年でも、品質が大きく向上することがよくある。ヨーロッパのワイナリーであれば、20年、30年といった長い期間を前提としての改革を計画するような話を聞くことも、そう珍しくはないし、日本のワイナリーでもそういった長期的な展望がある場合はもちろんあるけれど、短期間でも、ぐんぐんと理想へと向かって進んでいくのは、日本ワインにまだ、伸び代とエネルギーが、あるからだろう。
日本ワイナリーアワードの受賞数が年々増加するのは、その証左だ。
とはいえ、最高評価となる5つ星を今年獲得したのは、昨年同様の以下の15ワイナリーだった。
ドメーヌ・タカヒコ(北海道)
山崎ワイナリー(北海道)
酒井ワイナリー(山形県)
高畠ワイナリー(山形県)
タケダワイナリー(山形県)
勝沼醸造(山梨県)
機山洋酒工業 (山梨県)
サントリーワインインターナショナル(山梨県)
シャトーメルシャン(山梨県)
ダイヤモンド酒造(山梨県)
中央葡萄酒(山梨県)
丸藤葡萄酒工業(山梨県)
小布施ワイナリー(長野県)
Kidoワイナリー(長野県)
安心院葡萄酒工房(大分県)
4つ星は、昨年の50から58に増えているものの激戦区で、3つ星から4つ星へと評価が向上したワイナリーもあれば、4つ星から3つ星へと評価が変わったワイナリーもある。ぐっと増えているのが、昨年の66から76へと増えた3つ星と、26から47にまで増えたコニサーズワイナリー。こういったところから、激戦区の4つ星へ、あるいは、そこからさらに5つ星獲得となるワイナリーが出てくることだろう。
ワインの、そして日本ワインの通たち16人によって選ばれた、ワイナリーの詳細は
https://www.japan-winery-award.jp/
こちらのサイトにて、ご確認願いたい。
あなたの地元の、あるいは応援しているワイナリーの評価はどうだっただろうか?
受賞ワイナリーのリストは、それぞれのワイナリーのHPへのリンク付き。現在、日本ワインのワイナリーは通販をやっていることも多いから、気になるワインは購入して試すこともできる。