プロセッコってなんですか? 女優にしてイタリアワイン専門家 吉川麻美さんに聞きました
家の中で楽しめ、おうち時間を充実させるには、美味しい料理とワインが、やっぱり大事。肩ひじ張らずに楽しめるフレンドリーな味わいは理想ではないだろうか。そこで注目したいのが、イタリアを代表するスパークリング「プロセッコ」だ。
今回、ワインスクール講師、大のイタリアワインラヴァー&エキスパートとして、日々その魅力を発信する吉川麻美さんに、自宅での活用術を教えてもらった。本国はもちろん、アメリカを筆頭に世界中でブームを巻き起こしているプロセッコ。これほどまでに広く愛される理由は、すっきり爽やかでありながらやさしい酸と親しみやすい果実味。
今回、ワインスクール講師、大のイタリアワインラヴァー&エキスパートとして、日々その魅力を発信する吉川麻美さんに、自宅での活用術を教えてもらった。
本国はもちろん、アメリカを筆頭に世界中でブームを巻き起こしているプロセッコ。これほどまでに広く愛される理由は、すっきり爽やかでありながらやさしい酸と親しみやすい果実味。
「ミオネット」は、発祥の地、ヴェネト州ヴァルドッビアーデネで1887年に創業した生産者だ。長い歴史で蓄積された高い醸造技術と栽培農家との密な信頼関係から、最良の素材をもとに高品質なプロセッコを世に送り出すパイオニアとして尊敬を集めている。
昨年、現地で開催された「ヴィニタリー」でテイスティングし、特に日本人の味覚と日常の食卓に合うと直感したという吉川さん。
「甘やかな果実のおおらかさ。何か一つの要素が突出するのではなく、丸みのある絶妙のバランス。これは、味わいが穏やかな日本料理にぴったり。また、生春巻きなど辛くないエスニックもいいですね」
「ミオネット プロセッコ DOC トレヴィーゾ ブリュット」は、青リンゴやレモン、白い花の香り。心地よいミネラルが後味をキュッと引き締めてくれる。野菜の炒め物や白身魚のホイル焼き、ハーブやオリーブオイルで風味付けした豚肉のソテーなどもOK。
「ミオネット ヴァルドッビアーデネ DOCG プロセッコ スペリオーレ エクストラドライ」は、アカシアなど、よりボリュームのあるフローラルな香りが加わる。残糖があるワインは料理に合わせにくいというイメージもあるが、食材の選び方でよい方向に相乗するのだそう。
「甘味に由来するふっくらとした印象があるので、ホタテなど、もちっとした食感の素材を取り入れるといい。プロセッコが持つグリーン系の香りが、アスパラやピーマンなど、日常の食卓に登場する野菜とも好相性。オリーブオイルを使えば、もっと互いの距離が近くなります。主張しすぎず、ほっこりやさしく飲み飽きない。常備しておけば、毎日の食事が楽しくなること請け合いです!」
心地よいワイン選びは、シチュエーションに合っていることが重要。フォーマルがカジュアルより格上であると言うことではない。すっきりシャープなDOCは、野菜主体のお料理に。よりブドウの完熟したニュアンスが強いDOCGは、旨味が強い食材が主役のときに。イタリアワイン愛に溢れる吉川さんのアドバイスを参考に、取り入れてみて欲しい。