入手困難なカリフォルニアワイン、キスラーをはじめ銘醸ワイナリーをいくつも所有するビル・プライス。
熱狂的でコアなファンを相手に超高級ワインをリリースしてきた彼が、一方で気にかけていたのはアメリカの若い世代。ワインに興味はあれど、ボトル1本分となるとボリュームにも金額にも躊躇してしまう若者へ向けて、ビルは缶ワイン「ヘッド・ハイ」のリリースを決断した。
缶なら、手頃な価格でほどよい量の上質ワインを提供できる。缶ビールを買う感覚で缶ワインを手にとってもらえると、敷居はぐんと低くなる。
中身は、ソノマの冷涼な畑で栽培されたピノ・ノワール。大手企業から幾多の缶ワインがリリースされ、消費量もうなぎ上りのアメリカとて、気軽さとともに「きちんと味わえる喜び」も伝えてくれるヘッド・ハイは稀少な存在である。
「缶の容量は、あえてアメリカで非標準の250mlをチョイス。グラス1杯飲んで、追加でまだ飲める絶妙な量なんです」と語るのは10月に来日したヘッド・ハイのディレクター、クリス・マットソン。
フルボトルの1/3量をグラス1杯超とするクリスの豪快な計算、けして嫌いではない。嫌いではないが、いちおう日本的サイズに換算し直し……3人で1缶シェアしても十分イケそうだ。
軽くて割れない缶ワインは、アウトドアにもってこい。屋外ではグラスを用意することなく缶からダイレクトに飲もう。室内なら、グラスに注ぎピノの香りを堪能したい。さらには、同じヘッド・ハイで缶とボトル(3600円)の両方入手を。
クリス曰く「缶はステンレスタンク熟成、ボトルは樽熟成」と微妙に差を持たせているそうで、飲み比べが楽しみ!
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