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ドナルド・トランプのワイナリーは 元祖アメリカンワインか?

バージニア州と大統領とワイン

ワシントンDCの南、バージニア州は、アメリカ初代大統領 ジョージ・ワシントンをはじめ、出身の大統領も多く、アメリカ独立の舞台のひとつでもある。この、「州の母」は、アメリカワイン造りの母である可能性が浮上してきた!

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日本に輸入されるのはこの4本。左から辛口の「スパークリング ブラン・ド・ブラン」(12,960円)、メルロー53%、カベルネ・ソーヴィニヨン25%、マルベック15%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド2%の「メリタージュ」、黒い果実をおもわせる骨格のしっかりした「カベルネ・ソーヴィニヨン」(10,260円)、そして冷涼な畑で栽培したブドウが柑橘のようなフレッシュさを表現する「シャルドネ」(10,260円)

トーマス・ジェファーソンの魂を受け継ぐ

「バージニアこそ、アメリカのワイン造りの出発点だ」

バージニア州でワインを造る人は、そういうのだ。なぜなら、バージニア州のワイン造りの精神的始祖は、第3代大統領、トーマス・ジェファーソンであり、いまもその精神を受け継いでいると自負するから。

バージニアには現在、7つのAVAがあって、そのなかで東にあるモンティチェロは、世界遺産でもあるトーマス・ジェファーソンの邸宅の名にあやかってその名がついたAVA。1770年代、この地域でジェファーソンがイタリアのワインメーカーに出資して、地元のブドウでワイン造りをおこなったのがバージニアワインの原点だという。

直後のアメリカ独立にまつわる乱世の影響で、ジェファーソンのワイン造りは成果を出さなかったけれど、アメリカ独立後、在仏公使となると、ますますワイン熱も高まり、フランスのみならずヨーロッパのワイン産地を巡った。そして、アメリカがフランスに負けないワインの産地になる、と公言し、ホームのモンティチェロにも広いブドウ畑を所有したという。

気候条件としては、春は霜の、夏は湿度の不安があるバージニアだけれど、ジェファーソンが注目したのは、赤粘土にロームそして玄武岩や片岩がまざる火山性の土壌。

土地を知り、技を磨き、受け継がれたバージニアのワイン造り。花開いたのはカリフォルニア同様、1970年代。現在、栽培総面積は約3,000エーカー(1,214ヘクタール)。280のワイナリーがある。評価は高く、ホワイトハウスでも飲まれている。

ところがバージニア人はジェファーソン流元祖アメリカンワインへの愛が深く、これを州外に出すことには消極的だった。あるときみつかったジェファーソンの遺言から、ジェファーソンがバージニアワインを国外にまで広めたかったことが判明するまでは……

こうして門戸開放となったアメリカ秘蔵のワイン。日本でその先陣をきるのが「トランプワイナリー」だ。家族経営で小規模なワイナリーが多いなか、1,300エーカー(526ha)もの土地を保有するこのワイナリーは、2011年に、あの、ドナルド・トランプがクルージ・ヴィンヤード&エステートというワイナリーをそっくり買収することで成立したもの。

現在のワイナリーのオーナーはドナルド・トランプ氏の息子のひとり、エリック・トランプ氏

栽培品種は白がシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ヴィオニエ、セミヨン、赤がメルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルド、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエと多彩

ブドウは夜のうちに手作業で収穫。除梗、選果、プレスにも細心の注意を払う。前身のクルージ・ヴィンヤード&エステート時代には、あのミシェル・ロランのコンサルティングを受けていたこともあるという

樽はフレンチオーク樽を多用する

とはいえ、ジェファーソンのモンティチェロにも隣接するこちらは、バージニアの自然と歴史に敬意を表し、サスティナブルなワイン造り、収穫、除梗、選果は手作業でおこなうなど、繊細にして伝統的なスタイルを特徴としているからご安心を。

赤は骨格のしっかりしたボルドースタイル、白はさわやかなシャルドネが、シャンパーニュ方式のスパークリング「ブラン・ド・ブラン」とともに特に評価が高い。
トランプ氏の名声と高い品質から、アメリカではすでに入手困難なトランプワイン。WINE WHAT online shopでは限定販売中だ!

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