気軽に楽しめる375ml瓶
ご存知の方はご存知のように、サントリーが扱っているチリワイン「ビニャ マイポ レセルバ ビトラル シラー」は750mlの通常のボトルで、サントリー自身のwebサイトだと、特別価格1,185円で販売されている。チリワインとしては格上のワインである。
今さらながら、チリワインがなぜ安くて美味しいのかといえば、日チリ経済連携協定(EPA)が結ばれているからだ。ようするに関税がかかっていない、もしくは関税率が低いのです。世界は友だち! という態度の方がなにごともよいようです。
ビニャ マイポ社は、1948年に創立されたチリの名門ワイナリーでありまして、「ビニャ マイポ レセルバ ビトラル」シリーズは、「ぶどうの個性と果実味を最大限に生かすべく、完熟した良質なぶどうを丁寧に熟成させたこだわりのワイン」だとサントリーでは表現している。
「ビニャ」とはスペイン語で「ブドウ畑」、「マイポ」というのはチリの地名で、先住民マプチェ族の言葉で「耕された大地」という意味を持っているそうな。
余談ながら、「パイポ」というのは「シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナー」の母国でありまして、ご存知、落語の「寿限無」に出てくる架空の国の名前。およびじゃなかった……。
「耕された大地」のブドウ畑でつくられるこだわりのワインに話を戻します。「ビトラル」とはスペイン語で「ステンドグラス」という意味。今でもマイポ・ヴァレーでは毎年12月8日の聖マリアのための祝祭の日になると、「プリシマ デ マイポ教会」へ集まり、ブドウの豊作を祈るという。
そのマイポ教会のステンドグラスから差し込む光をイメージして生まれたのが「ビニャ マイポ レセルバ “ビトラル”」シリーズなのだそうだ。
今回はビニャ マイポの主力品種であるシラー種を使用した「ビニャ マイポ レセルバ ビトラル シラー」から、気軽にお楽しみいただくべく、手に取りやすい375ml瓶を発売することになったのであった。早晩これにカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネが加わることになるだろう。