全部で4ブランド
19世紀後半からブドウ栽培に携わり、ワインづくりの基礎を築きあげてきたワグナー・ファミリーが1972年に設立したのがケイマス・ヴィンヤーズ。現オーナー兼ワインメーカーであるチャック・ワグナー氏は、ワイナリー創始者である父チャーリー・ワグナー氏から引き継いだ強い精神力とノウハウを基に、ナパヴァレーで高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンをつくり続けている。
そのクオリティの高さから世界的に名を知られるケイマス・カベルネ・ソーヴィニヨンは冬が到来する直前まで収穫を遅らせ、糖度と果実味が十分に熟すのを待つ「ハング・タイム」というテクニックを使用する。ハイリスク・ハイリターンな収穫方法だけれど、ケイマスのカベルネ特有のしなやかで熟したタンニンはこの手法から生まれる。
ケイマスを筆頭に現在はファミリーで各ブランドを展開している。チャックの長男チャーリーJr.は「コナンドラム」を統括、カリフォルニア・モントレーでは「メール・ソレイユ」を創設している。長女ジェニーはナパで「エモロー」を創設している。
ワグナー家の人びとはそれぞれブドウ品種ごとの特徴を熟知したスペシャリストとして、ファミリーのブドウ栽培と醸造の伝統を守り、成長し続けている。