受賞ワインを見ると、シラーの多様性がよくわかる
今年は24ヵ国・347アイテムが参加し、そのうち30アイテムがゴールドメダルを受賞しました(因みに日本はシャトーメルシャン・マリコヴィンヤード・シラーが昨年、一昨年、参加しシルバーメダルを受賞しましたが、今回はエントリーしていません)。
今年で12年目を迎えたこのコンクールは、世界各国で活躍する15年以上ワイン業界で経験を積んだスペシャリストによって、2日間に渡り審査されます。世界に広がったシラーは、その土地土地で独自の特徴を有するようになりましたが、審査員は総意の基、国際基準に従って厳密にワインを評価します。シラー・ドゥ・モンドのモットーは世界中のシラーの多様性を尊重し、高品質で高水準のシラーを見出して行くと言うものです。
今回はトップレベルの質が甲乙付け難く、世界トップ10が最終的に13アイテムになりましたが、ブルガリア以外では、イタリア、スペイン、メキシコ、オーストラリア、南アフリカ、フランス、ギリシャ、スイス、トルコのワインが選出され、まさにシラーの多様性が表れた結果となりました。
赤、ロゼ、スパークリング、ドライ、スイートなどあらゆるジャンルで使われているバラエティー豊かなシラーは、数ある葡萄の中でも、これからますます嗜好される品種になり、その品質向上を数多のワイナリーが目指していくことでしょう。