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CRAFT SAKE WEEK きき酒師が内側からレポート!

夢のような11日間

4月20日(金)から30日(祝・月)まで、六本木ヒルズアリーナにて開催された「CRAFT SAKE WEEK at ROPPONGI HILLS 2018」。

このビッグイベントに、スタッフとして参加していた、きき酒師 磯野カオリさんが、CRAFT SAKE WEEKの内部をリポート!

Craft Sake Week 2018

CRAFT SAKE WEEKは、サッカーの元日本代表で、現在はJAPAN CRAFT SAKE COMPANYの代表を務めている中田英寿氏主催の、大規模な日本酒イベントです。
六本木で2016年にスタートしたこのイベントは、今年で3年目。2017年には博多で、2018年3月には仙台でも開催され、いずれも大いに賑わいました。

出品される日本酒は、中田氏が全国の酒蔵をまわり厳選したもの。毎年、出展蔵元には変化があり、日本酒ファンは、今年のラインナップは?と発表を楽しみにしています。
4月20日(金)から30日(月・祝)までの11日間、北海道から沖縄県まで、各地の日本酒が各日10蔵ずつ、合計110蔵が六本木の地に集まりました。

私は、きき酒師スタッフ(きき酒師資格保有・英語OK)として、イベント開催中の4日間、会場内を練り歩き、お客様にお酒の説明をしながら販売をさせて頂きました。
「磯野さん、ですよね?インスタ見てます。」、「この前、羽根屋さんを担当していたおねえさん、またお酒の説明してください!」、「去年もいらっしゃいまいたよね。お着物素敵で覚えてます。」

など、桜酒亭のお客様や、お酒関係の知り合いだけでなく、知らない方からも声をかけていただき、とっても嬉しかったです。

今回は、スタッフ目線、そしてきき酒師としての目線で、CRAFTSAKEWEEK AT ROPPONGI 2018を振り返ってみたいと思います!

4/20、21のラインナップ

4/22、23、24のラインナップ

4/25、26、27のラインナップ

4/28、29、30のラインナップ

今年のテーマは「地域性」

4月20日(金) SPARKLING SAKEの日

スパークリング日本酒が人気の10蔵が全国から

・一ノ蔵(株式会社一ノ蔵/宮城県)

・人気一(人気酒造株式会社/福島県)

・水芭蕉(永井酒造株式会社/群馬県)

・梅乃宿(梅乃宿酒造株式会社/奈良県)

・雁木(八百新酒造株式会社/山口県)

・出羽桜(出羽桜酒造株式会社/山形県)

・獅子の里(松浦酒造有限会社/石川県)

・白川郷(株式会社三輪酒造/岐阜県)

・獺祭(旭酒造株式会社/山口県)

・天山(天山酒造株式会社/佐賀県)

4月21日(土) 北海道・東北の日

北海道・青森県・秋田県・岩手県・宮城県・山形県・福島県から10蔵

・二世古(有限会社二世古酒造/北海道)

・新政(新政酒造株式会社/秋田県)

・赤武(赤武酒造株式会社/岩手県)

・山和(株式会社山和酒造店/宮城県)
 

・楯野川(楯の川酒造株式会社/山形県)

 
・陸奥八仙(八戸酒造株式会社/青森県)

・山本(山本合名会社/秋田県)

・黄金澤(合名会社川敬商店/宮城県)

・くどき上手(亀の井酒造株式会社/山形県)
・廣戸川(松崎酒造店/福島県)

4月22日(日) 北信越の日

富山県・新潟県・石川県・長野県・福井県から10蔵

・満寿泉(株式会社桝田酒造店/富山県)

・加茂錦(加茂錦酒造株式会社/新潟県)

・手取川(株式会社吉田酒造店/石川県)


・幻舞(株式会社酒千蔵野/長野県)

・梵(合資会社加藤吉平商店/福井県)

・羽根屋(富美菊酒造株式会社/富山県)

・天狗舞(株式会社車多酒造/石川県)

・大信州(大信州酒造株式会社/長野県)

・信州亀齢(岡崎酒造株式会社/長野県)

・黒龍(黒龍酒造株式会社/福井県)

*羽根屋のお手伝いをしました

4月23日(月) 関東の日

群馬県・茨城県・栃木県・埼玉県・東京都・山梨県・神奈川県・千葉県から10蔵

・町田酒造(株式会社町田酒造店/群馬県) 

・結(結城酒造株式会社/茨城県)

・大那(菊の里酒造株式会社/栃木県)

・屋守(豊島屋酒造株式会社/東京都)

・いづみ橋(泉橋酒造株式会社/神奈川県)

・尾瀬の雪どけ(龍神酒造株式会社/群馬県)

・仙禽(株式会社せんきん/栃木県)

・鏡山(小江戸鏡山酒造株式会社/埼玉県)

・青煌(武の井酒造株式会社/山梨県)

・甲子(株式会社飯沼本家/千葉県)

4月24日(火) 東海の日

静岡県・愛知県・岐阜県・三重県から10蔵

・磯自慢(磯自慢酒造株式会社/静岡県)

・義侠(山忠本家酒造株式会社/愛知県)

・醸し人九平次(株式会社萬乗醸造/愛知県)

・W(有限会社渡辺酒造店/岐阜県)

・天遊琳(株式会社タカハシ酒造/三重県)

・白隠正宗(高嶋酒造株式会社/静岡県)

・蓬莱泉(関谷醸造株式会社/愛知県)

・津島屋(御代桜醸造株式会社/岐阜県)

・田光(合名会社早川酒造/三重県)

・寒紅梅(寒紅梅酒造株式会社/三重県)

4月25日(水) 関西の日

京都府・大阪府・奈良県・和歌山県・滋賀県・兵庫県から10蔵

・澤屋まつもと(松本酒造株式会社/京都府)

・風の森(油長酒造株式会社/奈良県)

・紀土(平和酒造株式会社/和歌山県)

・笑四季(笑四季酒造株式会社/滋賀県)

・龍力(株式会社本田商店/兵庫県)

・秋鹿(秋鹿酒造有限会社/大阪府)

・みむろ杉(今西酒造株式会社/奈良県)

・車坂(株式会社吉村秀雄商店/和歌山県)

・三連星(美冨久酒造株式会社/滋賀県)

・仙介(泉酒造株式会社/兵庫県)

4月26日(木) 中国・四国の日

広島県・岡山県・鳥取県・島根県・山口県・香川県・徳島県・愛媛県・高知県から10蔵

・雨後の月(相原酒造株式会社/広島県)

・千代むすび(千代むすび酒造株式会社/鳥取県)

・貴(株式会社永山本家酒造場/山口県)

・三芳菊(三芳菊酒造株式会社/徳島県)

・文佳人(株式会社アリサワ/高知県)

・竹林(丸本酒造株式会社/岡山県)

・月山(吉田酒造株式会社/島根県)

・川鶴(川鶴酒造株式会社/香川県)

・伊予賀儀屋(成龍酒造株式会社/愛媛県)

・酔鯨(酔鯨酒造株式会社/高知県)

*日替わりで、当日出展している蔵が持ってきた特別なお酒(レア商品、高額商品、非売品、など)を集め、提供する、第11のブース、Sakenomyブースを担当しました

日本酒きき酒師の漫才師『にほんしゅ』のボケ担当・あさやんと

Sakenomyブースでは、レアなお酒を紹介

高知県 『酔鯨』の蔵元さんと

4月27日(金) 九州・沖縄の日

福岡県・佐賀県・大分県・長崎県・熊本県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県から10蔵

・若波(若波酒造合名会社/福岡県)

・鍋島(富久千代酒造有限会社/佐賀県)

・ちえびじん(有限会社中野酒造/大分県)

・花の香(花の香酒造株式会社/熊本県)

・薩州正宗(濵田酒造株式会社/鹿児島県)

・田中六五(有限会社白糸酒造/福岡県)

・前(古伊万里酒造有限会社/佐賀県)

・福田(福田酒造株式会社/長崎県)

・夢の中まで(千徳酒造株式会社/宮崎県)

・黎明(泰石酒造株式会社/沖縄県)

*田中六五のお手伝いをしました

4月28日(土) SAKENOMY ALL STARSの日

中田英寿監修の日本酒アプリ「Sakenomy」が選んだ、ユーザーから人気の10蔵。

・雪の茅舎(株式会社齋彌酒造店/秋田県)

・ゆきの美人(秋田醸造株式会社/秋田県)

・山形正宗(株式会社水戸部酒造/山形県)

・名倉山(名倉山酒造株式会社/福島県)

・賀茂金秀(金光酒造合資会社/広島県)

・春霞(合名会社栗林酒造店/秋田県)

・勝山(勝山酒造株式会社/宮城県)

・穏(有限会社仁井田本家/福島県)

・大七(大七酒造株式会社/福島県)

・東一(五町田酒造株式会社/佐賀県)

4月29日(日) SAKE COMPETITIONの日

日本酒コンペティション「SAKE COMPETITION」にランクインした10蔵が全国から

・南部美人(株式会社南部美人/岩手県)

・越後鶴亀(株式会社越後鶴亀/新潟県)

・開運(株式会社土井酒造場/静岡県)

・作(清水清三郎商店株式会社/三重県)

・美丈夫(有限会社濵川商店/高知県)

・伯楽星(株式会社新澤醸造店/宮城県)
・来福(来福酒造株式会社/茨城県)

・七賢(山梨銘醸株式会社/山梨県)

・極聖(宮下酒造株式会社/岡山県)

・土佐しらぎく(有限会社仙頭酒造場/高知県)

4月30日(月・祝) チーム十四代の日

幻の日本酒とも言われる山形県の「十四代」が率いる10蔵が全国から

・十四代(高木酒造株式会社/山形県)
・鳳凰美田(小林酒造株式会社/栃木県)

・而今(木屋正酒造合資会社/三重県)

・出雲富士(富士酒造合資会社/島根県)

・三井の寿(株式会社みいの寿/福岡県)

・一白水成(福禄寿酒造株式会社/秋田県)

・天青(熊澤酒造株式会社/神奈川県)

・寳劔(宝剣酒造株式会社/広島県)

・東洋美人(株式会社澄川酒造場/山口県)

・横山五十(重家酒造株式会社横山蔵/長崎県)

*前半は横山五十、後半は出雲富士のお手伝いをしました

やはり十四代の人気は半端ない!12時スタートの30分以上前から、受付前に50人以上が待っており、ほぼ一日中、沢山の方が十四代のお酒を飲むために長蛇の列をなしていました。

フードも、名だたる名店が勢ぞろい

全国各地の有名レストランが、イベント限定のメニューを提供。
前半、後半、そして最終日の30日に各5店舗ずつ、計15店が腕によりをかけた美味しい食事を、お客様おのおの楽しんでいました。

最終日のみの特別出店、フレンチの技法を富山料理に活かした名店「L’evo」の鱒寿司

新たな日本酒ファンを、都会のど真ん中で増殖させる

六本木ヒルズという場所柄、また、GWに前半という時期柄、通常の日本酒イベントとはお客様の層が異なるというのが、このイベントの大きな功績のうちの一つだと思われます。

もちろん、日本酒イベントでよく会うお馴染みさんにも沢山、お目にかかりましたが、それ以外に、まず外国人のお客様の数が多いこと、平日はお仕事終わりの、お洒落スーツに身を包んだ方々、そして休日には、観光のため地方から出てきていた家族連れなども多く見られました。

鹿児島県の孟宗竹を約500本を使用した竹の回廊

ヒデは、いるの?

はい。毎日いらっしゃいました。

竹の回廊が印象的な、今回の会場装飾ですが、竹藪の向こうにVIP席が設けられており、そこで本当に毎日、お客様をおもてなしされていました。

一般客は入れませんが、竹で遮られているだけなので、「あ!ヒデだ!!」と普通に目にすることはできます。

私たちスタッフは、VIP席にもお酒を持っておすすめする任務があるため、中田氏をはじめ、色々な芸能人やスポーツ選手などにも、お酒を注がせていただきましたよ!

キットカットブースでは、カーリングゲームに挑戦!

簡単なカーリングゲームで、キットカットがもらえるブースも人気でした(参加無料)

得点数に応じて、満寿泉を使った、ホワイトチョコレートベースの日本酒キットカットがもらえ、また、4/25には、紀土の梅酒を使った、梅酒キットカットのお披露目もありました。

私も、休憩時間に挑戦し、キットカットゲット!しましたよ。


夢のような11日間。来年もまた!

日本酒ファンにはたまらない、また、新たなファンも沢山作った本イベント。参加者のみならず、酒造サイドからしても、今回は全国47都道府県の酒蔵がエントリーした、というのが、中田氏の、温かく大きな志を感じられたのではないでしょうか。

スタッフも、色々と日本酒の情報交換をしながら、仲良く頑張りました。

最終日には打ち上げもあり、和が広がりました!最終日翌日はクラフトサケロス(?)で、ちょっと寂しくなってしまったほど。来年もまた関わりたい!と思える、素敵なイベントでした。

今回は残念ながら行けなかった……という方、次回はぜひ。ワインファンも日本酒ファンも、共に楽しめること請け合いです。会場でお目にかかれますことを。


この記事を書いた人

磯野 カオリ
磯野 カオリ
日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)認定 酒匠 / 焼酎唎酒師 / 日本酒学講師
SSIインターナショナル認定 国際唎酒師
2019年には日本ソムリエ協会(JSA)認定 SAKE DIPLOMA 取得
ANSA認定 Sommelier
横浜 桜酒亭(おさけてい)代表。
ワイン好きな方に、すこしでも、日本酒の魅力を知ってもらいたい。そして、わたしも、ワインの魅力を知りたい。
日本酒ファンとワインファンの架け橋となるのが、わたしのミッションだと思っています。そのための佳き出逢いを、皆さまに、ご提案いたします。
http://osaketei15.com/

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