ラムとワインでお祝いし、ヨーグルトを作り始める日
聖ゲオルギーは、イングランドでは聖ジョージ、カタルニアでは聖ジョルディなどと呼ばれ、聖人が殉教した4月23日を祝日にしています。ユリウス暦を基準とする正教では、5月6日がその日に当たり、「ゲルギョヴデン」と呼ばれています。
勇敢な軍人であったゲオルギーは、ドラゴン退治の逸話が有名で、その伝説を描いた正教のイコンも多くみられます。
また軍人の守護聖人のため、6日はブルガリア軍の日にもなっていて、ソフィアの街を軍人たちがパレードをしたりします。
羊飼いの守護聖人でもあるため、この日はラムを食べ、ワインを飲んで、祝日を祝うのが慣わしになっています。
田舎ではゲルギョヴデンはヨーグルトを作りはじめる日でもあり、家畜の健康と農作物の豊作を祈りつつ、それぞれの家庭でヨーグルトを仕込みます。
トラキアヴァレーのワインは、
ラム料理とのペアリングにも最適
色鮮やかな旬の野菜や果物が市場に溢れるこの時期、ふんだんに野菜を使った料理とボリューム満点の肉料理にワインを合わせ、初夏にはまだ早いながら、爽やかな空気に誘われて、多くの人達が屋外でゆったりと食事を楽しむ光景が見られます。
ブルガリア一日照時間が長く、その陽光によって完熟した葡萄の味わいが顕著なトラキアヴァレーのワインは、ラム料理とのペアリングにも最適です。
カシス、ブラックベリーのアロマと完熟黒果実の風味が長く続き、しっかりした味わいながらやわらかくエレガントな仕上がりのメゼックシラーも、肉料理と合わせるカジュアルな1本として人々から人気を博しています。