五反田駅西口から桜田通りを、桜の名所として名高い目黒川方面に歩いていくと、右手に桜並木が続く細い横道があります。春になったら、この通りもさぞかし桜色に染められて、美しい通りになるだろうな、と思いながら進んで行くと左側の間口の狭い階段の上に、和風の暖簾がかかっているのが目に入ります。
よく見ると、店内に続くようにデザインされたディスプレイ台に、ワインのボトルが並んでいるので、ワインの店かなと一瞬思います。
店内は木をふんだんに使ったナチュラルな内装です。そして外にあったものと同じ蛇口がオープンキッチンの壁一面に取り付けられていて、どんなビールがあるのか興味をそそられます。
小規模なビール醸造所でビール職人が造り出す高品質なビール(手工芸・Craftに例えてクラフトビールと呼ぶ)が売りで、「クラフトマン」の店名もここからきています。
クラフトマンではベルギー、イギリス、ポーランド、そして日本全国から30種類以上のクラフトビールを集めて提供しています。
珍しいフレーバーのビールが続々登場。まずはどんなクラフトビールを飲むかで悩みそうです。
一例を挙げれば、コリアンダーのスパイシーさと柚子を混ぜた和の香り漂うホワイトエール「ゆずホ和イト」、片浦レモンを使った新鮮で青々しい清涼感たっぷりのフレーバー「早摘みレモンエール」、3種のりんご「シナノスイート、シナノゴールド、秋映」を使った甘い香りの南信州りんごビール「アップルホップりんご三兄弟」など、一度は味わってみたいと思うビールばかりです。
ビールだけでなく、自家製ビストロ料理もお薦めです。クラフトマンはビールバーではなく、和の素材を活かしたビストロ料理に合うクラフトビールを味わっていただく、あくまでビストロメインがコンセプトのお店です。
豚の内蔵を詰めたソーセージ、アンドゥイエット。マスタードとたっぷりの香草パン粉をまぶしてジューシーに焼き上げた、シャルキュトリーの技を凝縮した料理です。
岩手県産の無菌豚を使用したパテドカンパーニュも、豚肉の優しい甘さと滑らかに仕上げたパテが口の中でほぐれます。
>クラフトビール一色のお店のようですが、実はワインにも力を入れています。店長の西山篤子さんはビールと共にワインもビストロ料理と合わせて楽しんでいただけるよう、各国のワインも取り入れています。
ブルガリアトップワイナリー・カタルジーナの人気ブランド、メゼック・マヴルッドもその一つ。
しっかりした果実味とバランスの取れた味わいが肉料理とマッチします。クラフトビールを堪能した後は、ゆっくりワインを飲みながらビストロ料理を味わってください。
クラフト麦酒ビストロ
クラフトマン(CRAFTSMAN)
東京都品川区西五反田2-18-3 グレイス五反田1階
03-6420-3402
17:00~翌1:00 無休
URL:http://craftsman-craftbeerbistro.jp/
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ドバルデン!(こんにちは)、ブルガリアワインインポーター・トラキアトレーディング代表の岡崎です。まだまだ知られていないブルガリアのワインや商材を通じて、ブルガリアがより身近に感じられるよう、両国の懸け橋になることを目指しています。
https://trakiyatrading.net/
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