甲殻類の旨味とモザイク・ブリュットの相性は鉄板
名古屋の新名所「金シャチ横丁」内にある「ヴェジタブルカフェ&シーフード サイエン」。みそカツ、エビフライなどご当地メニューをアレンジした「名古屋名物ランチ」や、エスプーマを使った「賞味期限5分の季節のショートケーキ」で話題のカフェレストランは、名古屋城東門からすぐという絶好の場所に立ち、地元の人々にも観光客にも親しまれている。
お堀を望む遊歩道沿いのテーブルは、店のテラス席として利用できる。となれば、昼間からスパークリングワインと行きたいところ。
「サイエン」ではシャンパーニュ3種を含む9種のスパークリングワインをオンリストしている。開業時から扱う定番であり、店主の武藤輝将さんが推すのがジャカールの「モザイク・ブリュット」だ。
「軽快さとリッチさのバランスがよく、シャンパーニュ単体でも味わい深く飲みごたえもあって、さまざまな料理にも寄り添う。コストパフォーマンスの高い1本だと思います」と、武藤さん。
1964年創業と、シャンパーニュの大手メゾンとしては新興でありながら、今や世界70カ国で愛されているシャンパーニュ、ジャカール。シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエをバランスよくブレンドした「モザイク・ブリュット」は、メゾンのフラッグシップだ。モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、コート・デ・ブラン、コート・デ・パールでブドウ栽培を手掛ける契約農家、共同組合の軒数は1800軒以上。質の高いぶどうだけを選りすぐり、醸造は品種、区画ごとの個性を生かして行われる。熟成はノンヴィンテージでさえ、3〜4年。既定の15か月より遥かに長い熟成期間が、リッチな味を作るのだ。
「モザイク・ブリュットに合わせるなら」と、武藤さんがすすめる料理が、ロブスターロール風のロングブルスケッタ。
「甲殻類の旨味とシャンパーニュの相性は鉄板。トーストしたバゲットで香ばしさをプラスすることで、より相乗が高まります」
華やかな盛り付けも、シャンパーニュを楽しむシーンにぴったり。秋の昼下がりは、テラスでジャカールとロブスターで決まりだ。