以前より自由になれた気がしています
「20代のころは、目をそむけたくなるくらいできないことが多くて、くやしさの連続でした。でも、振り返ってみると一瞬一瞬のすべて正しかったわけではないけれど、積み重ねたことは間違っていなかった。そう思ったら、これまでの自分を受け入れられるようになりました。いまは以前よりも、もっと自由になれた気がしています」。
７月16日、女性として、アーティストとしても節目でもある30歳の誕生日を迎えた。記念に発売された写真集にも大きな変化が表れている。
「ファッションやメイクも、コンプレックスを隠して自分を飾るよりも、引き算発想に。流れの中でより自然な表情でカメラの前に立つことを重視しました。ファンの方の反応からも、良い驚きとして受け止めてもらえた、と実感しています」。
もちろん、元気でかわいい「宇野ちゃん」を応援し続けてくれる人たちの期待に全力でこたえようとする姿勢は変わらない。
「満面の笑みがこぼれてしまう瞬間って、自分を隠せないですよね？ でも、それだけじゃないところも見てほしかった。けっこう女っぽくてウェットだったり、弱いところもあるんですよ（笑）」。
ありのままで、自然体。
それが表現者にとって理想のスタンスだとしたら、宇野ちゃんは陰影のある大人に成長した。スイートで可憐な容姿からは想像できないほど、ストイックに自身を追い込み、愚直な努力を重ねてきた人ならではの陰影を感じさせるほどに。
今年9月にはデビュー11周年を迎え、その2カ月後には初のドーム公演という大舞台を迎える。穏やかな笑顔で「自由になった」と話す宇野さんは、これからもファンに新鮮な驚きをもたらし、より深く魅了していくに違いない。
宇野実彩子
1986年東京都生まれ。男女7人組のパフォーマンス・グループ、AAA（トリプル・エー）のメンバーとして、2005年にデビュー。ハリウッド映画やNHK朝の連続テレビ小説などにも出演、女優としても活躍中。
『AAA MISAKO UNO PHOTOBOOK Bloomin’』（撮影：中村和孝/小学館/¥3,240）
20代最後の年のリアルな姿を閉じ込め、誕生日である７月16日に発売したソロ写真集。発売前にSNSで実施された「みんなが見たい宇野実彩子」のアンケートには、ファンから２万通以上の回答が寄せられたことでも話題に。
初のドーム公演決定！「AAA Special Live 2016 in Dome -FANTASTIC OVER-」
７月24日にファイナルを迎えた「AAA ARENA TOUR 2016 -LEAP OVER-」を経て、9月にデビュー11 周年を迎えるAAA。11月には京セラドーム大阪、東京ドーム公演が決定。
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