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紛争地で造られ 東地中海最⾼と称されたワイン 日本上陸

ドメーヌ・ド・バージュラス

ドメーヌ・ド・バージュラスは紛争が続き、情勢の安定しないシリアで唯一の商業ワイナリーであり、かつ、その作品をワイン評論家ヒュー・ジョンソンとジャシス・ロビンソンが「東地中海で⽣産された最⾼のワイン」と称賛した造り手。このワイナリーによる、赤白ワインのセットが11月1日(月)に日本で発売された。

オールドワールドスタイルの正統派ワイン

シリア唯⼀の商業ワイナリー、ドメーヌ・ド・バージュラスは、シリアの港湾都市で約3000年前からブドウ栽培の歴史を持つラタキアに位置する。

オーナーはサーデ家という、正統派キリスト教を起源とし、レバント地域(トルコ、シリア、レバノン、イスラエル、エジプトを含む地中海沿岸)にルーツのある一族。ドメーヌ・ド・バージュラスと、レバノンのベーカー渓⾕でシャトー・マーシャスというワイナリーを営む。

中東はワイン造りの歴史においては、原点といえる地域だけれど、シリアは紛争が続く国でもある。ゆえに、ドメーヌ・ド・バージュラスは「世界で最も危険なワイナリー」ともいわれ、シリアへの⼊国が2011 年から制限されているため、ブドウのチェックはシリア側のスタッフがレバノン国境までタクシーで移動して⾏われているという。

そんな厳しい環境のなかではあるものの、そもそもは優れたブドウの栽培地。ワイン造りはオーナーのサンドロとカリム・サーデ兄弟の情熱と、世界的に活躍するフランスのワインコンサルタント、ステファン・ドゥルノンクールの協⼒もあって、ワイン評論家、ヒュー・ジョンソンとジャシス・ロビンソンが「ワールド・アトラス・オブ・ワイン」の第7版で、「東地中海で⽣産された最⾼のワイン。間違いなく驚くべきものです」と評しているほどに高いレベルにある。

今回、日本に登場するのは、この、ドメーヌ・ド・バージュラスの『ドメーヌ・ド・バージュラス ルージュ 2013』と『ドメーヌ・ド・バージュラス ブラン 2014』の2本セット。

『ドメーヌ・ド・バージュラス』⾚⽩セット / ¥ 11,000

赤の方は標⾼900mの畑で収穫されたシラーを主体としつつ、そこにボルドー品種をブレンド。プルーンやカシスリキュール、スーボワ(森の下生え)、なめし⽪、トリュフ、スパイスの⾹り。しっかりしたボリュームとストラクチャーがあり、絹のようなしなやかでタンニンの溶けた上質な味わいとのこと。

白は、⽩い花の清涼感に⽩桃、メロン、ライチのトロピカルなニュアンス。樽熟成からの複雑性とグリセリンがもたらす⽢味に⾼地から来る酸味のバランスがとれているという。⼝当たりは軽やかで、軽快な酸が感じられ、新鮮なアフターが⻑く続く、とされる。

販売するのはユナイテッドピープルという映画の買い付け・配給・宣伝事業者。ワイン事業では平和をテーマとしており、今回も販売価格の5%がシリアで⽀援活動を⾏う国際協⼒NGO、AAR Japan[難⺠を助ける会]に寄付される。

United People Wine
URL:upwine.jp/

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